家で勉強する習慣を3、4年生あたりからつけようとするのは苦労します。
低学年のうちは「小学校に慣れることを優先したい」「たくさん友達を作って遊んでほしい」「宿題だけでも大変だからストレスをかけたくない」という意見もあるでしょう。
うちも高学年になってからハッと気づきました。
しかし高学年になってからじゃ遅いと諦めては中学校、高校になってから大変になるのは子供たちです。
遅いとは思いつつ高学年になって家で勉強する習慣を身につけられないか試した結果、うまくいきました!
今回は家で勉強を習慣化すべきだったと後悔したこと・試した方法・その後の効果についてご紹介します。
この記事は小学6年生男子、4年生女子を持つわたしが書いています。
ポイントをおさえれば親も子供も負担を減らし、家で勉強する習慣を身につけられるので実践してください。
高学年になってから家で勉強する習慣は大事と後悔した理由
小学校入学当初は「低学年のうちは学校に慣れて楽しく過ごせることが一番大事」と思い、家で勉強する習慣をつけていませんでした。
「宿題さえしていれば良い」と思って、遊ばせていたんです。
体が丈夫になり友達もたくさんでき学校生活は楽しいものになりました。
が!勉強がついていけていないのが問題でした。
「これではいかん」と本格的に考え出したのは小学校4年生、高学年になったばかりのタイミングです。
低学年のうちにやっておけば良かったと本当に後悔しました。
①低学年から家庭学習をしていれば国語力もついたと思う
低学年のうちから家庭学習を習慣化していれば、4年生で「同じ学年の子よりも理解度が少し低いですね」と言われることはなかったと思います。
読書はしていたものの家庭学習を習慣化しているというレベルではなかったです。
勉強する習慣をつけていれば本を読むだけでなく、ある程度の文章問題を解くことに慣れどう解答していけば良いのかわかるようになります。
また家で学習する習慣がついていればわからないところを復習できるので勉強した分、理解度は上がりますよね?
家庭学習でわからないところを調べ復習していけば、理解できていなかった部分を深く理解できるでしょう。
これは普段の授業や生活でも影響があります。
うちは家で勉強してこなかったので複雑な質問をされると短い説明では理解できない、さらに詳細に説明していかないと理解できなかったです。
誰でもあり得ることですが、うちの子は多すぎる!と思いました。
これはまずいなと思い家庭学習を始め、勉強する習慣ができてからは理解度が上がったんです。
②3、4年生だと家庭学習を嫌がるから余計な苦労をした
低学年のうちに家庭学習をする習慣をつけておけば良かったと後悔した理由は、3、4年生だと勉強を嫌がり親子で苦労するからです。
今まで勉強をほとんどしてこなかったのにいきなり「はい、毎日勉強しようね~」と言われても子供は納得しませんよね。
学校でやっていれば十分と思っていたのに、いきなり「宿題以外の勉強を毎日するの?そんなの嫌だ」となるのは当然。
3、4年生くらいになると知恵もついているので、もめるもめる。
結構大変でした。
でもここで頑張らないと親子で後々苦労するなと思ったので、踏ん張り学習習慣を身につけさせて良かったと思いました。
③1日10分でも年60時間の勉強時間になるからバカにできない
家庭学習っていうとガッツリ勉強しなきゃいけないと思いがちですが、最初は1日10分でも良いと思います。
この10分すらやってこなかったのはもったいなかったなと後悔しました。
だって1日10分なんてあっという間ですよね?
朝の歯磨きや洗顔・お着替えをゆっくりしたらこれくらいかかります。
それだけの時間なんですから本当にちょっとだけです。
しかも年間にすると60時間も勉強したことになります。
これって大きいですよね?
10分勉強する習慣を身につけただけじゃ意味がなさそうと思うかもしれませんが、学んだことは結構覚えています。
また最初は10分勉強する習慣でも徐々に時間を増やし、1日30分にするのは結構簡単です。
1日30分なら年間182.5時間になるので、かなり勉強した感じしますよね。
もっと早く気づいていればと後悔しました。
家と外でできることを考え勉強する習慣が身についた方法
「家庭学習=家で勉強すること」では勉強してくれません。
わたしが実践したのは「家で勉強する」というところを重要視しなかったことです。
とにかく毎日継続すること・継続しやすくすること・負担にならない方法を選ぶようにしました。
結果、高学年から家庭学習を始めても遅くなかったと思いました。
高学年になっても毎日勉強する習慣は身につきました。
特に難しいことではないので実践してください。
①場所を固定しなくて良い。毎日できることだけする
家庭学習は毎日できる小さな勉強を積み重ねると習慣化しやすいです。
また場所を固定しない方が良いと思いました。
勉強する場所を決めてしまうと「今日は出かけるから家庭学習はお休みにしよう」「出かけて疲れたから明日まとめてやろう」となりがちなので、場所は固定しませんでした。
実はうちの娘が言い訳がうまくて流されちゃうんですよね。
で、その言い訳を聞いているといつまでたっても勉強しないループができあがります。
また、「勉強机で学習しよう!」と言ってもやりしません。
というのも、親が見ていないと遊んでいることが多いから!
うちの子は勉強机で工作やったりお絵描きしたり、しまいには漫画読んだりタブレットでYouTubeまで見ていました!
「全然意味ないから!そこ勉強するところだから!」ということで、リビングで勉強させています。
リビングなら親の目があるのでさぼりにくい・安心感がある・わからないところを聞きやすいです。
また出かける用がある・時間がないときは電車の中・レストラン・祖父母の家など、どこで勉強しても良いようにしています。
なので、場所は固定しない・毎日できる小さな勉強をする方を重要視しました。
プリントだったり暗記する本を持っていったり状況に合わせて変えています。
上の子は現在6年生ですが、家で勉強する習慣がついていないころは「宿題やった?」「この課題やった?」「塾の宿題やった?」と聞いていました。
家庭学習以前の問題。
全部「あ、これからやろうと思っていたんだよ~」っていう回答です。
「おいいいいい!」と毎回イラッとしていましたね。
でも小さな勉強の積み重ねを習慣化してからは自分で勝手に終わらせられるようになりました。
もちろん、学校や塾の宿題・家庭学習両方共です。
超ラクになりました~!
ちなみに初めのころは計算プリント1枚とか詰まっていない漢字プリント1枚とか、10分かからずに勉強が終わるものをチョイス。
今上の子は1~2時間くらい家で勝手に勉強をしていますね。
長時間家で勉強する必要はないと思いますが、うまく乗せられるよう小さな課題をあげると勝手にたくさんやってくれるようになります。
ただし、あまり無理はさせないようにしてくださいね。
嫌になって全然勉強しなくなっても困りますから!
学年×10分が理想的な学習時間ですが、最初から高学年=40分以上勉強させるのはぶっちゃけキツイ!
親も子もキツイのでストレスをためないためにも、最初はプリント1枚など負担にならないものですませてください。
何から始めたら良いのかわからないという場合は公文のように反復練習できるものが良いでしょう。
反復練習とくもんがおすすめな理由は以下の記事でわかります。
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②時間か量、子供に合った方法をチョイス
家で勉強する習慣をつけるには子供の性格や状況をみて、時間か量どちらで勉強をすすめるか決めた方が良いです。
というのも、子供によっては「この時間だけ過ぎれば遊べるから適当にやるか~」となっちゃうから。
うちも最初は時間で考えていましたが、ダラダラ~と時間を過ごすだけでした。
なので、時間ではなく量で区切るようにしました。
量で区切ると早く終わらせようと努力する・集中できるので、子供にも親にもメリットがあります。
ただし、量を増やしすぎると集中力がなくなるので適切な量で家庭学習をすすめましょう。
また、お子さんによっては時間でやった方が良い場合もあるので親が判断してあげた方が良いです。
③習慣化しやすい時間帯は朝だった
家で勉強するタイミングをいろいろ試した結果、朝が一番習慣化しやすかったです。
もちろん、その子によって合う時間帯は変わるかもしれませんが、朝は比較的習慣化しやすいと思います。
「帰宅後は友達と遊びたい」「学校から帰るのが遅いしすぐに塾や習い事に行かなくてはいけない」など、夕方は忙しい子が少なくありません。
受験組の子は「結構朝に勉強している」というのも聞き、参考にしました。
時間がないからこその工夫ですよね。
朝に勉強をやってしまえば、子供もラクだし短時間だから集中できます。
夕方は「遊びに使う」「宿題をする」ようにしておけば、子供は嫌になりません。
あと、夫が朝勉強しているのでちょうど良いかなと思ったんですよね。
「朝は頭もすっきりしているし、ちょっとだけ勉強しようか」という話になりました。
現在、朝は20分程度家で勉強してから小学校に行っています。
ちなみに朝のスケジュールは以下のような感じです。
-
- 朝6時半~40分に起床
- 7時までに朝ご飯、お着替えなどの準備
- 7時まで時間があれば好きなことをする
- 7時から20分程度家庭学習
ざっくりなので家で勉強する時間は7時を過ぎてしまうことも多々ありますが、習慣にはなっています。
あと朝に頭がすっきりするよう早めに寝かせ、成長ホルモンの分泌・記憶の整理・記憶力アップの妨げにならないよう心がけると良いですよ。
理想的な睡眠時間は8~10時間・9~10時頃就寝・6時前後に起床くらい。
すっきり起きられれば朝に勉強するのは短時間集中するだけなので、かなり効果的だと思います。
④積極的に勉強したのは褒めたから
家で勉強することを習慣化するには褒めることが大事だと実感しました。
やって当たり前と思っちゃうんですが、そう思ってたらダメでした。
褒められなきゃ、小学生なんてやる気がなくなりますよね。
自分のこととはいえ、小学生はまだまだ幼いので褒められなきゃやる気が出ません。
家で勉強するのが当たり前と褒めてくれなければ、小学生はむしろサボり癖がつく確率の方が高くなると思います。
サボり癖がつかないようにするためにも、その都度褒めてください。
褒められればやる気が出るので、うちでは小さいことでも褒めるようにしています。
積極的に褒めて自信をつけさせれば、家で勉強する習慣は高学年になっても身につきますよ。
⑤楽しい学習なら長続きする
家庭学習=計算や漢字練習ばかりではツラくて嫌がります。
図鑑や辞書で調べたり本を読んで知識をつけることも勉強になるのでうまく使っていくと良いです。
リビングに図鑑・辞書・本を置いておけば、いつでも手に取りやすいので意外と調べものをしてくれます。
「あ、あれ何だっけ?」となんとな~く見ちゃうんですよね。
それでも面倒くさがりの子で調べないなら、親も一緒に調べてあげましょう。
うちはしばらくこのパターンでした。
ただリビングに置いてあるので、徐々に慣れていきましたね。
また、歴史漫画をリビングに置いておくとめっちゃ読みます!
ほぼ勉強じゃないのですすんで読みます。
それでいてしっかり知識がつくので親子で大満足できて超おすすめです!
小学生のうちは歴史が苦手という子も結構いますが、途中から好きになるというケースもあります。 親としては小学生の …
またお友達のママさんはリビングの端に子どもコーナーを作り、小さな机・地球儀・本・図鑑を置いています。
地球儀・本・図鑑が気軽に触れられるところに置いてあるので勉強もすすんでいました。
その子は希望した私立中学にも合格して、現在通っています。
中学受験を考えている方は特に意識して、リビングに図鑑・辞書・本・地球儀など置いておくと良いかもしれませんね。
家で勉強するのが自然と習慣化されるでしょう。
また、中学受験で苦手な部分をつぶすのにも積極的に取り入れるのが良いです。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
中学受験の社会と理科は5年生あたりから本格的に勉強し始めるのが良いと言われています。 国語算数の方は重要度が高 …
あと暗記物が苦手で避けているって子が結構います。
暗記するって楽しくないですよね。
女子は地図を覚えるのが特に苦手なので、トイレに地図を貼るようにしています。
貼っただけじゃ「ボ~ッと見てるだけ」になるので、うちではトイレに行ったらクイズを出しているんですよ。
変な地名を見つけてはクイズを出すの繰り返し。
親子でいろいろ変な地名を探してます。
地図への苦手意識をなくすには良いです。
「暗記しなくちゃ!」と思っているとなかなか覚えられないので、面白く攻めていくと覚えてくれます。
そのほかにも小さな目標を立てるとゲームをクリアしていく感覚ですすめらるようです。
例えば、「計算問題を10問クリアする」「わからないところを3つ調べて完璧にする」「テキストのここまでを複数&予習する」「問題集のこのページだけは100点を取る」など小さな目標で十分です。
小さな目標は達成しやすいので「自分でもできた!」とすぐに満足感が得られます。
逆に目標が大きすぎると達成するまでに時間がかかり、モチベーションが下がりやすいので勉強が続きません。
ただし慣れてきたら小さな目標+ちょっと大きな目標を立てるのも良いでしょう。
例えば、
小さな目標を立て達成する
↓
ちょっと大きめの目標を立て達成する
↓
いつまでに達成するかさらに大きな目標を立てる
こうすると大きな目標を達成するために逆算して、自分が家で何を勉強したら良いのか計画を立てるようになり成長に繋がります。
うちは小さい目標じゃないとすぐに「もう飽きちゃった~」と漫画を読み始めていました。
これはまずいと思って上記のように、最初に小さい目標を立て達成できたらもう少し大きい目標を立てるとすすめていったんです。
現在は大きい目標にどんどんすすんでいき、高学年になってから家で勉強する習慣をつけることができました。
目標をクリアするのは面白いようなので、今でもやっていますよ。
習慣化したら勉強が楽になったと効果を実感
現在うちの子は家で勉強する習慣が身につきました。
勉強の習慣化ができて思ったことは、やって良かった!です。
何と言っても勉強した方が良いんじゃないかと心配しなくて良くなり、本人も勉強が楽になったことが大きかったと思います。
親子でストレスがなくなりました。
①内容も難しくなる5、6年生でも勉強がツラくない
高学年の4年生で学習習慣の重要性に気づいて良かったと思っています。
というのも5、6年生になると学習内容が難しくなるからです。
「これ、宿題だけじゃ落ちこぼれるな」と思いました。
現在勉強の習慣がついているため、6年生の息子は問題なく過ごしています。
いえ、むしろ成績は上位者なんですよ。
勉強する習慣がついていることで、わからないところを家で勉強し潰しておけるのが大きいのでしょう。
成績が良ければ別に口出しする必要はないですよね。
②学習習慣がある子は中学の受験勉強も継続できる
普段から勉強する習慣がしっかり身についている子を見ると「中学受験の勉強も頑張れているな」と思いました。
中学受験で合格するには猛勉強が必要です。
長時間・長期間の勉強を継続するには習慣化するのが一番早いと思います。
ただうちは勉強する習慣が身についていたものの精神面ではまだ追い付いていなかったため、中学受験は諦めてしまいました。
ここだけが残念です。
ただし中学受験をやめたことのメリットはあります。
中学受験するというストレスがなくなり自分からさらに勉強するようになったので成績が爆上がりしました。
結果としては良かったかなと思います。
成績爆上がりしたときの記事は以下です。
中学受験をやめると決断したのは六年生の塾での成績、学校のテストでした。 男子はギリギリに伸びると言われています …
家で勉強する習慣は低学年のうちにつけておくのが理想ですが、高学年になってからでも遅すぎるわけではありません。
むしろ、高学年で「家で勉強する習慣をつけないとまずい」と気づけたのは良かったと思います。
今高学年のお子さんでも上記のポイントをおさえれば、家で勉強する習慣は身につくので実践してください。
今動かないと中学や高校に入ってから苦労するので、小学校高学年のうちに勉強する習慣をつけましょう!