音読にはどんな教材を使って・どんなやり方をしたらいいのか、低学年の親御さんはわかりませんよね。
1年生など低学年のうちはまだ音読の教材を購入する必要はなく、国語や音読集の教科書を使うだけで十分です。
特に小学校に上がったばかりの低学年の子は音読がまだまだうまくできないので、教材はむしろ学校で配られるものを使い倒して暗記するくらい練習してください。
ただし、その子に合った使い方をしないと音読が上達しない場合もあります。
うちの子たちも何も考えずにやらせていたので、うまくなりませんでした。
そこでちょっとした工夫を凝らしたことで、グッと音読が上手になったんです。
子供はそれぞれ苦手な部分が違うので、改善するために工夫する必要があります。
そこで今回はタイプ別の教材の使い方・音読の仕方を紹介していきますね。
教材を使った音読とは 低学年でやる重要性
音読とは文章を声に出して読み上げることを指します。
ちょっと朗読と似ていると思うかもしれませんね。
朗読は文章の内容を感情豊かに表現する読み方ですが、音読は感情を乗せる必要はなく声に出して読み上げることを指します。
書いてあることを正確にそのまま読み上げることが音読です。
低学年のうちはしっかり文章を追う・正確に読み上げる・読みながら意味を汲んでいくことができるように徐々に訓練すると考えてください。
ただし、音読が上手になっているなら内容理解を深くする・楽しく続けるコツとして利用するのもいいでしょう。
低学年で音読に使う教材は学校のものを使う
1年生の頃はまだ音読専用の教材を購入する必要はありません。
低学年のうちは身の回りにあるものを音読に活用するので十分です。
どうして音読の教材を購入する必要がないのか、具体的にどのような教材が低学年の音読に適しているのか順を追って見てください。
基礎を身につけることが大事!低学年のうちは音読の教材は購入不要
音読の教材は低学年のうちはわざわざお金をかけて音読専用の本を購入する必要はありません。
1年生などの低学年のうちは学校の教材のみで十分です。
親御さんは「これだけじゃ少ないのでは?」「うちの子は読むのが下手だからもう少し何かした方がいかも」と思うかもしれません。
でも、小学校1年生くらいの低学年のうちはそんなにたくさん音読はできませんよね?
もちろんやりたい子はどんどん与えても問題ありませんが、低学年のうちはそこまで音読をやりたいと言わないと思います。
というか音読は好き嫌いがわかれる課題なので、まずは嫌がらずに楽しくできる・音読の基礎をつけることの方が大事です。
だからこそ、音読の教材はあえて購入する必要はありません。
むしろ、暗記できるくらい学校からもらってきた教材を繰り返した方が発声の訓練ができ知識もたまります。
学校の教材が苦手な場合は好きな本を並行して練習するとやる気が出ます。
低学年のうちは教科書・音読集などを使う
1年生のうちは国語の教科書や音読集を使って声に出して読み上げましょう。
小学校によっては1年生から4年生あたりまで、音読集が配られます。
音読集は言語感覚を育てやすい作品が選ばれているので、まずは国語の教科書と合わせて使うのがいいです。
また学年ごとに違うものが配られ、その年代に適した作品が掲載されているのでやりやすいでしょう。
特に1年生の音読集には詳しい音読の仕方も載っています。
ただし、このやり方だけだとつまずいたり、飽きてしまう子が多いのでやり方については後述する方法を試してください。
また、国語や音読集の教科書は良文が多いので、小さいうちからたくさん読み込ませるのがおすすめです。
国語や音読集の教科書を暗記できるまで繰り返すと低学年の子は自信がつきます。
低学年のうちはまず音読がスラスラできるようになることを意識しましょう。
練習前には音読集でやり方を見直し
声に出して読む前に音読集で、やり方を見直ししましょう。
音読集が手元にない場合は以下のことをチェックしてください。
意識するだけで、音読がグッとやりやすくなります。
-
- 肩の力を抜いて姿勢を正す。
- 顎を引いてお腹から発声する。
- まっすぐ前を向く。
- 口を大きく開き、ボソボソならないよう気をつける。
- 「アー」と20秒声を出してみる。
- 「アカサタナハマヤラワ」「イキシチニヒミイリイ」「ウクスツヌフムユルウ」「エケセテネヘメエレエ」「オコソトノホモヨロヲ」とはっきり発声する。
(高学年になったら濁音もやってみる。)
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- 音読の前に「レロレロレロレロ」と口を慣らす。
- 発音に気をつける。
音読前に上記のことをやると発声しやすくなります。
音読が苦手な子の練習の仕方 タイプ別に変えると上達する
小学校低学年の子は音読が苦手な子や得意な子がいます。
さらに音読が苦手な理由は子供によって変わります。
文字を正確に目で追えないからスラスラ読めない・読み間違いや勘違いが多い・文章を作り変えるという子もいます。
また、絵本もあまり読んだことがない子は区切るところがわからない・濁音や小さい文字がうまく読めないという場合もあるでしょう。
小さいお子さんだと滑舌が悪くてはっきり発音できない子もいます。
逆に低学年でもスラスラ音読できて飽きてしまう・つまらないと感じてしまう子もいるので、音読のすすめ方は子供のタイプによって変えた方がいいです。
お子さんのタイプごとの音読のやり方を詳しく解説していくので、参考に取り入れてみてください。
スラスラ音読できない子は教材の見直しを
低学年のうちはスラスラ音読するのが難しいと感じる子もいます。
なかなかスムーズに文章を読み上げられない子には国語の教科書でも量が多いと感じるでしょう。
スラスラ音読できない子には、さらに文字数が少ない音読集や詩など短い文章を練習の教材として使ってください。
短い文章であれば、声に出して読み上げる文字も少ないのでつまずく率が減ります。
詩をつまずかずに読めるようになれば、「できた!」という自信にもつながり教科書でも練習したくなるでしょう。
慣れてきたら教科書サイズで1行以内におさまるような文章を練習すれば、低学年の子供には負担になりません。
また、音読でつまずく低学年の子は普通のスピードで読むこともつらいので、ゆっくり意識しながら読ませましょう。
丁寧に文章を読むことで一語一語をしっかり目で追えるようになり、どんな文字や単語でつまずくのか自分でもわかりやすくなるでしょう。
読み終わった後が一番大事なところです!
音読が終わったらつまずいていようが、全部読み終えたことを褒めましょう!
あれもこれもつまずいてしまうと低学年の子は自信がなくなり、音読自体が嫌になります。
まずは最後まで読めたこと・一つでもよかったところを褒めてあげると気分が上がるんじゃないでしょうか。
ただ、つまずきがあったり指摘するべきところがあったらそのまま放置しないでください。
音読が終わったら「よく読めているね。でも、ここをこうするともっと上手になれるよ!」とさらにうまくなれるという流れで褒めつつ指摘しましょう。
子供は頭ごなしに言うとやる気がなくなるので「褒めつつ」がポイントです。
まずは上記のように音読を促してください。
読み間違いが多い子は読み方に注意
何度か同じ文を音読しても、あちこち間違いが多い低学年の子もいます。
いくら練習しても繰り返し間違う子には、以下の4つを試してください。
最初からすべてやる必要はなく、できなかったら次のステップへすすんでいきましょう!
まず第一に間違いが多い場合は詩のような短い文で音読の練習をしてください。
繰り返し短い文を声に出して読むことに慣れてきたら、長文を試してください。
短文で練習する前よりうまく音読できていると思います。
ただ、長文に慣れてくるとまた間違いが増えることがあるので短文に戻って練習を繰り返してください。
うちの娘は短文・長文を交互に繰り返して練習しました。
短い文でも「間違いがある」ことをわからせて、意識させると長文でも気をつけます。
最初のうちは宿題だけ長文、それ以外は詩のような短文を繰り返し練習すると間違いも少なくなっていきますよ。
短文で間違いが直らない場合は、指でなぞりながら音読するとスムーズにいく場合があります。
癖になるのは困りますが、大人でも文字の詰まっている文章は飛ばし読みしてしまうこと・間違えることがありますよね。
文を飛ばしてしまう・なかなかスラスラ読めないで間違いが増えてしまう場合は、指でなぞりながら文章を目で追う訓練をすると徐々に慣れていきます。
それでも直らなければ、親がゆっくり文章を音読してから子供に真似させると上手に読めるようになります。
耳から音の情報を仕入れることで、低学年の子は読みやすくなるようですね。
また親もどの部分で子供がつまずきやすいか、すぐに把握できます。
間違いが多い場合は、しばらく繰り返しやってあげてください。
親が読んであげてもなかなか間違いが直らなければ、子供がつまずきやすい部分をさらに「ゆっくり少し大きめの声」で読むと意識しやすいです。
あまり強く読むと「怒っているの?」となるので、優しく音読してあげてください。
これだけでもかなり変わっていきますよ。
うちの子供たちは結構あちこち間違いが多かったんです。
ぶっちゃけ下の子は4年生の途中まで、かなりひどかったのを覚えています。
一緒に教科書を見ていないと間違いに気づきません。
結構、勘違いで読んでいることが多かったのもわからなかったです。
その後、細かくチェックするようになり今は大分改善されました。
上記の方法で音読をすすめていくと行を飛ばす・間違ってつまずくのが少なくなります。
うちの娘はグッと間違いが減りました。
ちょっと親は大変ですが、だんだん勘違いもなくなっていくので根気よくつき合ってください。
区切りに突っかかるなら視覚を活用
区切って音読できない低学年の子は対処法がシンプルです。
視覚をうまく使うとどこで区切ればいいかわかりやすくなります。
最初の2つをまとめて実践し、それでもうまくいかなければ3つ目も加えるとやりやすくなります。
まず最初に1年生の教科書や音読集を使います。
低学年の教材は比較的区切る部分にスペースがついています。
絵本なども大きなスペースが空いていますよね?
あんな感じです。
小さい子は区切るところが判断しにくいので、スペースがあることで意識しやすくなります。
目で見てわかりやすければ、低学年の子も意識しながら音読するようになるでしょう。
次に音読するとき、区切りの部分でゆっくり一呼吸入れるように子供へ教えてください。
大げさかもしれませんが、このくらいしないと低学年のうちは区切るところをなかなか判断できません。
慣れてきたら流れるように音読させてください。
上記の2つを実践してつまずくようなら、音読する前にスラッシュを入れましょう。
文章に区切りのないもの・区切りがあってもつまずく低学年の子には、自分でスラッシュを入れさてください。
自分でスラッシュを書けば「ここが区切り」と目で見やすくなり、音読している最中も斜め線の部分を意識します。
上記の3つを試すことで文章のまとまりがわかっていくでしょう。
下の子はかなり引っかかることが多かったので、自分でスラッシュを入れさせていました。
しかし上記の3つを試すことで徐々に文のまとまりがわかり、区切る部分も正確になっていきました。
濁音・半濁音・小さい文字が読めない子は反復練習
濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」がつく文字の読み方があいまいな低学年の子は多いです。
そのままにすると学年が上がっても、つまずいたままになるケースがあります。
恥ずかしながら下の娘は3年生の終わりから4年生の初めあたりまで怪しかったです。
音読を細かくチェックするまで、ちょっとつまずいているな程度で流していました。
うちの子は以下を実践して、濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」がつく文字の読み方が身についたので試してください。
濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」があやふやな子はなるべく多く、苦手な文字に触れる機会を作った方がいいです。
作品によっては濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」が多いものもあります。
うちの子は「おと(いけ しずこ)」「かもめのすいへいさん(武内俊子)」の2つを繰り返し音読していました。
たくさん濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」が盛り込まれているので試してください。
濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」は覚えるしかありません。
これは何度も繰り返し練習して記憶するしかないんです。
ただ、普通の文章では出てくる頻度がグッと低くなるので練習できる機会が減ります。
濁音・半濁音・小さい「や・ゆ・よ」が多く出てくる作品をチョイスして、練習できる頻度を増やしてください。
特に「おと」は低学年でもイメージしやすい池の水の音を詩にしたものなので、繰り返し音読しやすいでしょう。
滑舌が悪い子は早口言葉で遊ぼう
低学年のうちは滑舌が悪い子って多いと思いますが、音読の発声に気をつける・早口言葉を練習すると改善できることがあります。
うちの下の子は「訓練が必要になるかもしれない」と先生に指摘されるほど、滑舌が悪かったのを覚えています。
自宅で滑舌がよくなる方法がないか考えて、音読の仕方を変えてみたところかなり改善できました。
うちのケースだけかと思いましたが、プロの声優さんもやっていることなので試してくださいね。
ちょっと面倒くさいかもしれませんが、一通り以下を練習すると滑舌がよくなるので試してください。
滑舌が悪い子は特に意識して口を大きく開きましょう。
音読の基本でもありますが、意識して大きく口を開けるとはっきりした声を出せるようになります。
顔の筋肉を使うように縦横、思い切り開くようにしてください。
最初のうちは一文字一文字読む感じになりますが、徐々にひとつの言葉でとらえて読めるようになります。
また、滑舌を直す教材は早口言葉の文章を使うといいです。
音読集の教科書などに載っているもの、ネットで拾ってきたものでもいいです。
おすすめは「うそつききつつき(谷川俊太郎)」や「早口ことばのうた(藤田圭雄)」。
短文ですが早口でやるとつまずきやすいですし、よく見て読まないといけないので集中力が必要です。
最初のうちは「難しい~!」とうちの娘は言っていました。
でも、慣れてくればだんだん早口で音読できるようになるので、子供もキャッキャ言いながら楽しめます
よ。
手元に早口言葉が載っている教科書・音読集がなければ、下記サイトを使いましょう。
声優さんになりたい人向けの早口言葉がまとめられているところなので活用してくださいね。
最初はつまずくかもしれないので、1つずつゆっくり音読させましょう。
どうしてもうまくいかなけば、親も一緒に読んであげてもかまいません。
ただし、注意したい点があります。
早口言葉を音読する際、いつまでもゆっくり発声するだけでは改善できません。
滑舌の訓練なので声に出す度に、スピードを上げていってください。
最初は辛いですが、徐々に子供も楽しくなっていきますよ。
早口言葉を音読するとき、滑舌が悪い低学年の子はかなりつまずくのでひたすら繰り返し練習させてください。
滑舌が悪い子は短文でもあちこち間違えていて指摘ばかりかもしれません。
でも、それは最初のうちだけ。
暗記できるくらい繰り返すと間違いがグッと少なくなるでしょう。
また、繰り返し読んでいるとだんだんはっきり発音できるようになります。
短文を練習した後は普通の文章を音読してみましょう。
いつもよりはっきりとした発音ができるようになっているのがわかります。
早口言葉の文章は突っかかりやすいですが、繰り返し音読することでグッと滑舌がよくなります。
繰り返し早口言葉の文章を短い時間で読めるようになってから普通の文章を読んでみると徐々にスラスラ読めるようになります。
親子でやってお母さんがつまずく場面を作ってもいいでしょう。
「あ、お母さん間違えた!でも、わたしうまく言えるよ」となれば、子供も自信がつきますよね?
大人より上手に言えると滑舌が悪かった子も自信を持てるでしょう。
滑舌が悪い子は小学校の授業中に音読するのが恥ずかしいという子もいます。
でも、「大人より上手に音読できた!」ことが増えれば自信につながり積極的に小学校でも音読できるようになるかもしれませんよ?
上記の方法を試しても滑舌が悪い場合は舌小帯が舌の先までついているなど、ほかに問題があるのかもしれないです。
その場合は専門家と一緒に訓練が必要になるので、上記の練習をしても改善が見られなければ早めに小学校の先生に相談してください。
文章を作り変えるなら意識できる工夫を
うちの娘は音読中に教材に書かれている文章をかなり独創的に作り変えちゃうんですよね。
こういう子って意外と多いと思います。
音読で注意しているうちに徐々に減りましたが、何も言わなければ変わりません。
いろいろ試した結果、ちょっとしたポイントをおさえるだけで文章を作り変える癖が減りました。
まず、文章を作り変える子は文末が異なる作品を使うと最後まで目を通す訓練ができます。
低学年向けの教科書に載っていればそれで十分です。
文末に変化がある作品をピックアップし、最後まで意識して読ませましょう。
教科書でも十分活用できるので覚えるくらい繰り返し音読し、文末まで目を通す癖をつけさせましょう。
文章を作り変える低学年の子は集中していないので、1文ずつゆっくり読ませてください。
練習するうちに文章を作り変える癖が抜けていきます。
またゆっくり音読しても違う文章になる場合は、一旦最後まで読ませてから間違いを指摘しましょう。
どこが間違っているのか教えたらすぐにミスした部分を意識させつつ、もう一度音読させます。
ただ、何度練習しても間違いが多い場合は線を引いたり丸をつけてわかりやすくしてください。
印をつけることで視覚的にも注意を促せますよ。
余りにもひどければ読んでいるときに指摘してもいいと思いますが、気持ちをそがれるのでうちではなるべく避けています。
また、なかなか直らなければ親も教材に書かれている文章を同時に読み上げるようにしてください。
うちの子はなかなか直らなかったので、教材の文章を同時に読んだりしました。
同時に読むと「あ、間違えた」とわかりやすく、親が読んだ文章につられて読み上げられるようになります。
最初のうちはこれでもいいと思います。
ワンランク上の音読で得意な子のつまらないを解消
低学年でも音読が得意な子も中にはいます。
声に出して読むのがスムーズな子にはちょっと簡単で飽きてしまう場合も。
もしかしたらすでに「つまらない」と感じている子もいるかもしれません。
ちょっとでもつまらなそうにしている・簡単すぎると感じたら、以下の音読の仕方を取り入れてみてください。
飽きる・嫌いなら遊び半分の音読で楽しもう
お子さんによっては音読が退屈・飽きちゃう・嫌いだという子もいます。
低学年だとすぐに飽きちゃうという子は多いですよね。
なぜそうなるのかは以下5つが考えられます。
-
- 自分ひとりで音読するのがつまらない。
- 同じ文章で変化がない。
- そもそも音読する文章がつまらない。
- 音読そのものが楽しくない。
- 音読が簡単すぎる。
小学校低学年くらいだと「楽しくなきゃやりたくない!」という子がいます。
でも、小学校の音読の宿題もあるし練習しないとちゃんと文章が読めないしと親は悩みますよね。
それなら楽しめる工夫をしちゃいましょう!
音読に飽きちゃう低学年の子には、一工夫して「リレー」のように次々読んでいく方法を取ってみましょう。
何人かでやらないといけないので、親子や兄弟姉妹で試してくださいね。
やり方は2種類あります。
-
- 区切りを決めて次の人が読む。
- 特に交代する場所を決めずにいきなり次の人にふる。
ある程度の文章の塊を読んだら次の人が続きを読んでいく、次の人が終わったらさらに次の人が音読するのを繰り返すだけ。
単純ですが、結構盛り上がります。
楽しく集中してやるなら、断然区切りを決めずに音読リレーするのが面白いです。
文章に集中していないとどこを自分が読むのかわからなくなるので、目でしっかり文章を追います。
わからなくなったときは「アウト―!」とやるとゲーム感覚になりますよ。
ただし、つまずきが多い子などには難易度が上がるので区切りを決めておく方法を取ってもいいですね。
ほかにも、落ち着きがない子・おちゃらけタイプの子にはジェスチャーをつける音読も楽しめます。
文章をゆっくり読みながらほかの人がジェスチャーでその様子を演技していくだけなので簡単です。
おちゃらけタイプの子はかなり面白がります。
ポイントは演技しやすい作品を選ぶこと。
文章を読む人・ジェスチャーする人にわかれてやっていくので、やりやすい作品じゃないと小さい子には難しいです。
音読する人は動作をする人に合わせてゆっくり声に出す、ジェスチャーする人は文章をよく聞く必要があります。
これなら楽しめるので繰り返しできて、だんだんと音読の読み方も慣れていくと思います。
ほかにも、主語(動物や植物でも)を自分に置き換えて代わりに「わたし」「ぼく」と読んでみると感情移入しやすいです。
低学年の音読なので感情移入する必要はありませんが、面白くやりたい・意味を汲み取りやすくしたいなら自分と置き換えると楽しくできますよ。
感情移入と似ていますが、相槌を入れるのもうちでは活用しています。
うちの子は結構やっていて、相槌を入れるだけで文章の中に入り込みやすいようです。
相槌を音読の間に入れると内容を覚えやすかったり楽しくなったりするのでしょう。
「うんうんそうだよね」「ほお~!そうなのか」など入れると面白くなっちゃうみたいで結構長く音読しています。
音読を毎日やっていると子供も飽きるので試してください。
スラスラできる低学年の子は難しめの教材を音読
低学年でも意外とすぐにスラスラ読めるようになる子もいます。
息子の友達にかなり上手に音読できる子がいて、同じ学年なのに読み聞かせしてもらっていました。
これは明らかに同じレベルではないですよね。
スラスラ音読できる子は効率よくやらせた方がいいと思います。
どんどん上のやり方を実践していけば、変化がついて継続しやすくなるでしょう。
学校の勉強に直結させるなら、授業より先にすすめる・上の学年の教科書や音読集をやってみると余裕ができて低学年の子にはメリットが大きいです。
うちの子も教科書を覚えてスラスラできるようになったら、次にすすめるようにしていました。
授業より先にすすんで音読を繰り返せば、内容を覚えたり気持ちに余裕が出ます。
できることが増えると自信がつくので、試してください。
また、教科書の中の好きな作品を繰り返し音読するというのは積極的にやってくれます。
これはなんでもOKで教科書以外の好きな児童書を活用してもいいでしょう。
基本的には教科書で十分ですが、子供が「こっちがいい!」という場合は好きな本をやらせてみると積極的になります。
あくまで、嫌がらない作品をチョイスするのがポイントです。
最後に上の学年でやるようなことですが、「速音読」をやってみてもいいと思います。
速音読はその名の通り「すばやく音読する」ことです。
一息で一気に読み上げ、できるだけすばやく言い切ります。
ただし、1~2年生の子ではなかなか難しいと思うので無理にやらせる必要はありません。
やってみたい低学年の子には負荷の少ないものからすすめましょう。
国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリルなどは短時間でできるものなので、初めて速音読をする子は試してください。
音読のやり方を低学年のうちにマスターするには、注意点をおさえておくことが大事です。
つまずくタイプ別にポイントをおさえて練習しましょう。
教材を繰り返し音読し暗記するまで使い倒すくらいやってください。
また、スラスラできる子には飽きがこないように工夫する必要もあります。
音読をするのにわざわざ教材を購入する必要はありませんが、つまらないと感じる子には臨機応変に対応してください。
工夫することで率先して音読を嫌がらずにやってくれるようになります。
1年生の頃から音読をしっかりやっておけば、中学年・高学年で理解力・考える力などさまざまな能力が伸びていきます。
まずは低学年のうちに教科書や音読集を使って毎日の習慣にしましょう!