
概数って何だっけ?と大人でも意外と算数に関してはやり方を忘れてわからないという人は多いですよね。
小学生で習う算数は大人になると使わないものもあるので、概数という括り自体を忘れやり方がわからない大人は少なくありません。
実際のところ、わたしを含め周りの小学生のママも「概数って何だっけ?」と一部ざわざわしていました。
ちょっと恥ずかしいかもしれないと思っていましたが、概数って何だっけとやり方がわからない大人が多くホッとしたのを覚えています。
そこで今回は周囲にばれずに概数とは何なのか、やり方がわからない大人でも小学生に教えるコツ、実際に概数のやり方を教えて良かったことを紹介します。
この記事は小学6年生男子、4年生女子を持つわたしが経験を元に書いています。
概数って何?意味とやり方
概数って何なのか、大人になるとちょっと意味ややり方が良くわからないという話は聞きます。
実際に周囲の小学生のママでも「概数って何だっけ?」と笑いながら話していました。
最初は概数のやり方がわからないという人でもそんなに難しいものでありません。
概数の意味とやり方をしっかりおさえておきましょう!
①概数とはおおよその数
概数の意味はざっくりとした数を表し細かい部分は特にこだわらない大まかな値を意味します。
大体の数字が知りたいときに使われ、大人になっても普段から使っています。
大人になってからは大まかな数字で計算してその結果を「概算(見積もり)」として使いますよね。
このように概数は足し算・引き算、掛け算・割り算にも使われ便利です。
②複数の方法を使っておおよその数を導く
概数を導き出すやり方は3種類あります。
概数のやり方は四捨五入・切り上げ・切り捨てで計算しますが、小学生が問題を解くときに指示がない場合は四捨五入で導き出すやり方を使うことが多いです。
四捨五入、切り上げ、切り捨ての細かいやり方と例は以下の通りです。
-
- 四捨五入:
求めたい位の部分を中心に考え、それより下の部分が1~4の場合は切り捨て5~9の場合は切り上げになる。このとき、求めたい位より下はすべて0にする。
-
- 切り上げ:
求めたい位の部分を中心に考え、求めたい位に1足しそれより下は1~9に関係なくすべて0。
-
- 切り捨て:
求めたい位の部分を中心に考え、それより下の部分の1~9すべてを0にする。
例:17,533を概数で表すやり方
百の位までの概数 | 千の位までの概数 | 一万の位までの概数 | |
四捨五入 | 17,500 | 18,000 | 20,000 |
切り上げ | 17,600 | 18,000 | 20,000 |
切り捨て | 17,500 | 17,000 | 10,000 |
このように概数は四捨五入だけでなく、切り上げ・切り捨ても使って数字を表します。
これは日常生活でも無意識に使っているのに気づいていますか?
例えば、普段使っているコンビニのATMって入金が1,000円以上の1,000円単位でないとできません。
ということは100の位を四捨五入・切り上げ・切り捨てをして使っているんですよね?
四捨五入だけでなく切り上げ・切り捨てをしないと、ときには残高不足になることも。
こうして考えると概数も大人にとって身近になると思いませんか?
③概数で計算するやり方
概数を求めるのは数字単体だけではなく計算でも用います。
算数では概数「で」求めなさいという問題が頻繁に出てきます。
このやり方は以下の通りです。
例1:以下の足し算、引き算を千の位までの概数で求めなさい。
①96,540+60,322
②98,777-31,343
計算前に千の位の下で四捨五入して千の位までの概数を求める。
その後に足し算、引き算をする。
①:97,000+60,000=157,000
②:99,000-31,000=68,000
例2:次の掛け算、割り算を上から2桁の概数で求めなさい。
①5,987×4,361
②34,777÷517
計算前に上から2桁の部分に注目し上から3つ目の数字を四捨五入する。
その後に掛け算、割り算をする。
最後に上から2桁の部分に注目し上から3つ目の数字を再度四捨五入する。
①6,000×4,400=26,400,000→26,000,000
②35,000÷520=67.3→67
④わかりづらい部分はココ
うちの小学生の娘が概数でつまずいたのは概数をどの位で表すかという部分でした。
上記の表のよう「〇の位までの概数」を表すときは下の位を見て判断するというのがイマイチわからなかったようです。
〇の位までの概数と言われて、その位を四捨五入したりして混乱していました。
後、計算でも概数「で」という部分がわからず計算してから概数にしたりなどもしていましたね。
確かに小学生人でも簡単に教えられるよだとどこを見れば良いのかわからなくなりそうですよね。
また、掛け算・割り算などを使うと「上から2桁の概数」などという表現の仕方をするのでここでも混乱していました。
小学生は概数の表現の仕方でつまずくことが多いようなので、この表現に慣れてしまえば概数は簡単だと思います。
大人がわからない概数のやり方を教えるコツ
大人でも概数がわからないと混乱している人もいますし、「だいたい概数って何?やり方なんか忘れちゃったよ!」という人もいるでしょう。
今回は概数自体を忘れてしまった人でも簡単に小学生へ教えられるコツを紹介します。
①四捨五入と概数の違いを教えておく
「概数ってつまりは四捨五入なんじゃないの?」と思っちゃいますが、四捨五入は概数を導き出すやり方の一つです。
概数と四捨五入の違いは何?とちょっと混乱しますが、概数は上記の通り四捨五入・切り上げ・切り捨ての3つのやり方で導き出せます。
なので、概数=四捨五入とは言い切れません。
とはいっても、概数を導き出すやり方で良く使われるのは四捨五入なのでちょっと混乱しますよね。
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- ポイント
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- 概数=四捨五入ではなくやり方の1つ。
- 概数のやり方は3つあり、四捨五入・切り上げ・切り捨てで導き出す。
②問題文の指示を良く見る
上記の通り、うちの娘は問題文を見て頻繁に混乱していました。
間違いをなくすポイントは問題文を良く見ることです。
注意する部分は以下の5つ。
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- 概数のやり方は「四捨五入」「切り上げ」「切り捨て」どれで導き出すのか。
- 数字そのものを概数にする場合、「どこの位までの概数」にするのか。
- 足し算、引き算、掛け算、割り算をする前に概数にしてから求める。
- 掛け算、割り算のときは最後に指示のある概数にする。
- 「上から何桁」の概数にするのか気をつける。
という部分です。
ちょっと大変ですが、これに気をつければ概数の計算で間違えることはグッと減ります。
③繰り返し問題を解く
概数の表し方や計算での求め方は繰り返しやっていくしかありません。
難しいと思って避けると余計不得意になるので、簡単な概数の表し方からやり方をマスターさせてください。
徐々に足し算のやり方を練習する、次は引き算・掛け算・割り算と難易度を上げましょう。
最初からすべてやろうと思っても子供は苦手になってしまいます。
うちの娘もかなり苦戦していたので、ひたすら繰り返しました。
その結果、概数のつまずきは解消できたんです。
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概数のやり方を小学生に教えて良かったこと
ぶっちゃけわたし、概数超苦手でした。
問題文を見てもちょっと混乱していて、大人なのに恥ずかしい!と思っていたんですよ。
でも、意外と周囲の小学生のママもちょっと面倒くさいしわかりづらいと言っていました。
わたしももう学校に丸投げしよっかな~と思っていたくらいでしたが、息子も少し苦手で娘はさらに苦手だったので諦めてわたしも概数について読みなおしました。
ただ自分で教えるのが嫌だという場合は通信教育などに頼っちゃった方が早いですね。
そちらの方が分かりやすいかもしれません。
通信教育について良く知らないという方は以下の記事も参考にしてください。
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①やり方を覚えれば概数は簡単で点数に直結する
概数はやり方のコツを覚えてしまえば、確実に得点に繋がります。
学んでいるタイミングのテストだけでなく、中学受験でも概数の計算は出てくることがあるので落としたくないですよね。
確実に点数を取れる部分になると思うので、きちんとおさえておけば有利になるでしょう。
②文章を良く見る癖がつく
概数は問題文を読み間違えると全然違う答えになるので、問題文を良く見る癖がつきました。
これは算数だけでなく国語・理科・社会でもプラスになりますよね?
今までは問題文を良く見ないでやってしまい間違えることもありましたし、まぐれで正解することもありました。
ですが、概数は問題文を良く見ないと確実に間違えますよね?
なので、問題文を良く見る癖がついたのは良かったと思います。
③大人も覚え下の子にも教えられた
ぶっちゃけ概数を調べるのは面倒でしたが、結果的に兄・妹両方に教えられて良かったと思います。
もし、兄のときに適当な対応をしていたらまた一から調べる羽目になったと思います。
何でも無駄にはならないんだなあと実感した経験でした。
概数って何?と思っている大人は結構いますよね。
そこから子供に教えるには基礎を知っておかないといけません。
でも、「わざわざ参考書を購入するのはなあ」と思っている方はこのページで概数をマスターしてくださいね。