
暗記方法でおすすめされているのは昔から「書く」ことで、漢字・熟語・英語のスペルを正しく覚えるにはかなり有効です。
昔の人たちは書く暗記方法を使って勉強をすすめている人が多く、わたしもかなり活用していました。
ただし、書くことで覚えやすいことも多いですが、暗記方法は書く行為だけが最強ではないんです。
とにかく書けばいいと思っている人は意外と覚えられないから悩んでいる、長時間勉強しているのに実は暗記できていないということがあります。
実際にうちの小学生兄妹もそんなことが続きました。
でも、書く暗記方法はうまく活用すれば覚えやすいやり方といえます。
そこで今回は書く暗記方法をどの勉強に使ったらいいのか、どのように活用したらいいのかやり方を紹介していきます。
書く暗記方法は最強ではないと覚えておこう
暗記方法は書くのが一番いいと昔は教えられたのでひたすらやっていました。
でも、書くだけが暗記方法の最強ではありません。
ぶっちゃけ書いて覚えるという暗記方法は小学生には面倒くさいです。
漢字など書く必要があるものに関しては仕方ないと思います。
でも、ほかのことに関しては書くだけって効率が悪いし面倒だったり飽きたりするのではないでしょうか?
書く暗記方法の一番のデメリットはめちゃくちゃ時間がかかる
書く暗記方法は手を動かして暗記するので、脳を刺激するので覚えるにはいいんです。
でも、めっちゃ時間がかかるううう!と思いませんか?
ぶっちゃけ小学生の頃なんて、書くのが遅いから大人よりますます時間がかかる…。
で、時間だけかかっているので長時間勉強したと勘違いして「これだけたくさん勉強したよ!」と言い出す始末。
実際には全然ページ数がすすんでない!
確かに大人でも読んで勉強するのと書いて勉強するのでは単純に計算して約3倍の差があると言われています。
なので、子供がやったらもっと差が出る気がしますね。
うちの小学生兄妹は書く字が汚い・ついつい直しちゃう・結局間違っている・読めないなど、結局勉強したんだかしていないんだかという状態になりがちでした。
これだとひたすら書くことを続けていても、暗記方法としてはちょっとイマイチな気がするなと思いました。
実際、思ったよりも覚えられていませんでしたし。
むしろ覚えるより書くことが目的に
書くという暗記方法は覚えることが目的で始めていますが、途中から書くことが目的になることがあります。
特に女の子は「ノートをきれいに書く」「かわいいノートにしよう」としがちです。
うちの娘はかわいいものが好きなので、ノートをカラフルにかわいくするのが目的になっていましたね。
「おいおい、勉強じゃなくなってるやんけーーーー!」と頻繁に心の中でツッコんでいます。
また、うちの息子もとにかく書き写せばいいと考えている節がありました。
で、聞いてみたところ「うん、だって言われたから」と。
おおおおおいいいいい!
覚えることが目的です!
何か間違っています!
さすがに高学年になってからはそこまでひどくはなかったですが、それでも書けばいいと多少は思っているのかなあと怪しんでいますね。
暗記のコツは書くだけと思ってしまうと弊害が出るんだあ…と思いました。
腕が疲れるから小学生には厳しい暗記方法
大人でも子供でも共通することは、書く暗記方法だととにかく腕が疲れる・汚れるのがネックです。
ずっと書くだけで覚えようとするのはぶっちゃけ難しい。
学校でもノートを取ったり問題を解いたり、書くことは多いです。
自宅でもひたすら書いていたら、腱鞘炎になりかねない…。
わたしは昔、とにかく書いて覚えようとしていた時期は腱鞘炎になりましたね。
しかも、意外と覚えられていなかった…。
だから余計「なんだか無駄な時間を過ごしたような気がする」という気持ちになったのかもしれません。
腕が痛くならない程度で書く覚え方を取り入れたいですよね。
書くだけだと考え事しながらできちゃう
暗記の方法としては書くことも大事ですが、書くことが目的になっていると考え事をしながらやっているときないですか?
うちの兄妹は結構空想の世界に飛んでいるときがあります。
で、途中で確認したりするとやっぱり妄想の世界にw
「書いていればいい」と無意識に思うらしく、何か考え事をしながら教科書を写していることがあるんですよね。
うちの息子はゲームのことをよく考えているらしい。
「それじゃあ、勉強できていないよね?」「今、勉強の時間だよね?」とだんだん怒りたくなる気持ちが沸き上がってきます。
まあ、子供だから仕方ないので親がどの勉強に書く暗記方法を使ったらいいのかよりわけてあげなきゃいけないのかなと思いました。
それが暗記のコツかもしれませんね。
小学生だからこそやってほしい!書く暗記方法が向いている勉強
暗記のコツはいろいろありますが、書くのが向いている勉強というものがあります。
小学生のうちは書く覚え方は長時間続きません。
というのも、書くのが面倒くさいとなりかねないから。
小学生のうちは飽きっぽいので、とにかく手間がかかる勉強だと続けられないです。
書く暗記方法は小学生にとっては、ぶっちゃけ手間がかかって面倒くさいと思います。
だからこそ、ピンポイントの学習にのみ使うのがおすすめです。
また、以下の3つのみ書く覚え方を取り入れているので、丁寧にやっていくようにしましょう。
漢字を正確に書くために使う
漢字は書かないと覚えられないので、暗記方法では一番使うべき勉強だと思います。
ただ、とにかく書けばいいやというやり方だと覚えられません。
なので、以下のポイントをおさえつつ書く暗記方法を使ってください。
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- 大きめの枠のノートに書きます。
- 漢字は読み方も大事なので、読みながら書くと耳から入り覚えやすいです。
- 漢字を書き終わったら見直しを自分でやらせます。
- 最後に親が間違っている部分がないかチェックして直させましょう。
ちょっと面倒かなと思いますが、覚えないまま時間が過ぎる方が後々面倒くさくなります。
なので、漢字を書く暗記方法を使う際は上記の4つを意識して練習してください。
また、漢字は部位を分解して覚えると頭に残りやすいです。
数字・アルファベット・英単語を覚える練習
小学1年生の頃はひらがな・カタカナ・数字を覚えなくてはいけないので、このタイミングで書く暗記方法を使いましょう。
また、学年が上がるとアルファベットや英語の勉強も増えていきます。
アルファベットの形や英語のスペルを覚えるのにも書く暗記方法は有効です。
むしろ、書かないと覚えられないと思うので活用してくださいね。
また、書く練習をするときのポイントもあるので以下の点をおさえておきましょう。
-
- 大きめの枠のノートに書きます。
- ひらがな・カタカナ・数字・アルファベット・英語のスペルを覚えるときは絵を一緒に描いておくとイメージしやすいです。
- 自分で見本と間違いがないかチェックさせます。
- 最後に親が書いたものを確認し直させましょう。
アルファベットや英語のスペルは線が書いてあるものの方が使いやすいですが、低学年からやるなら線の間が細いノートだと書きにくいです。
英語専用のノートを拡大コピーして使う・無料サイトの罫線ノートをダウンロードして印刷するのがいいでしょう。
ちびむすドリルなら6行罫線のノートがあるので、かなり書きやすいです。
お好みで行数は選べます。
また、ほかのノート類も印刷できるので使いやすいものを印刷してもいいでしょう。
ちなみに絵を描くのは楽しいので喜んでやってくれますよ。
例:ひらがなの「い」の横にイチゴの絵を描かせるとお絵描きもできるので楽しんで勉強できます。
ただし、それがメインにならないよう注意した方がいいですね。
そればっかりだと全然すすまなくなっていくので。
ただ、絵があるとイメージしやすい・自分で描いていると思い出しやすいのでおすすめです。
問題は書いて解いた方がいい
最近は問題もネットで選択問題を使って覚えるというものが多いですが、ある程度は書き込み式の問題を使った方がいいです。
というのも、選択式だとどんどん流してしまって頭に残らないということもあります。
確認するだけ・もうほぼ覚えているものに関してはいいと思いますが、書くことでより定着が上がると思いました。
実際にうちの子供たちも選択式のものをササッとやったときと問題集に書き込んで解いたときでは覚えている割合が違う気がします。
動画と教科書を観る→確認の選択式問題→教科書を確認→書き込み式の問題を解く方が覚えていましたね。
なので、アウトプットするには手を使って書くようにした方がいいですよ。
書く暗記方法を使うときの注意点
上記の通り、書く暗記方法は一部の勉強にはかなり有効ですし絶対取り入れてほしいです。
でも、書くのは結構手もつかれるし面倒なので、漢字・数字・アルファベットなど形や順番を覚える以外はほかの暗記方法を取り入れた方がいいと思います。
ただ、お子さんによっては書く方が覚えやすい・勉強した満足度が高い・実際に書く暗記が一番あっていたという場合は以下の点を注意するとより効果的です。
以下の3つをおさえて書く暗記のコツを覚えましょう。
問題を解く練習で書く
上記の通り、問題をこなすときは書きこみ式の問題集を使った方がいいです。
ただ、問題を丁寧に書くのではなくひたすら解くことをメインに使うのがおすすめ。
なので、何度も繰り返し解くという意味で問題集をコピーして使うのがいいでしょう。
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- 問題集はきれいに書こうとするのではなく、何度も解くようにします。
- 直接問題集に書き込むのではなくコピーして繰り返し同じような問題を解かせます。
- 間違った問題をピックアップしてチェックを付け、どこが間違っているのか解答を確認します。すぐに間違った問題をやり直させましょう。
- 1度でも間違えたら日付をつけ、何度も繰り返します。
問題を解くことをメインにして繰り返し問題を解く・書き込みをすることで覚えやすくなると思いますよ。
音読で覚えられなかったこと・授業の大事な部分だけ書く
とにかく書くのは時間がかかるので、この暗記方法を使うなら音読で覚えられなかった部分だけ教科書に書き込むのでもいいです。
もちろんノートに書いてもいいんですが、見直すときにどこに書いてあるのか探すのが面倒くさいと思います。
子供なんか特に「どこに書いたっけ?」ということがあるので、できれば授業で先生が大事なことを言ったら書き込んでもいいでしょう。
そうすれば、見直しするときの時短にもなりますし中学生になったときも同じようにできますよね。
実際に教科書へ書き込んだものは印象に残りやすいですし、授業中のポイントをきれいにノートに書くのは時間がかかる上に見ない!
だからこそ、大事な部分だけ書き込んじゃうのがおすすめなんです。
あと、必要なアイテムが少なくて部屋もゴチャゴチャにならないメリットもありますよ。
書く覚え方を使うなら青ペンで殴り書き
できれば書く暗記方法は最低限にしたいですが、書いた方が覚えやすいという人は最小の力で暗記したいですよね。
書いて覚えるなら色にもこだわった方が効果的です。
で、昔は書くことが一番いい暗記方法と言われていたので、わたしは色なんか気にせず書いて覚えていました。
でも、ただ鉛筆やシャーペンで書いてもなかなか頭に残らない…。
そこでいろいろな色で書く暗記方法を試したんですが、巷の噂通り青ペンが覚えやすいです。
色の持つ力って凄いんだなと思いました。
青は興奮している状態を落ち着かせる効果があり、リラックスして集中力をあげられるそうです。
早稲田塾の塾生もよくやっているらしいですよ。
確かにノートに書く行為はこれだけやったという達成感が得られやすいので、使い分けるといいと思います。
また、書く暗記方法を使うからといってきれいに書こうとしないでください。
きれいに書くことが目的ではないので、意味ないですからね。
暗記方法で使うのでここでは丁寧さは求めません。
もちろん、漢字などは正確に覚えているかどうかの判断が必要なのできれいに書きます。
ただし、問題を解いたり・漢字など正確に書けないといけないもの以外はとにかく殴り書きでもいいです。
丁寧に書けば書くほど時間もかかる・手も痛くなる・面倒になるので、手をかけない・口でブツブツ言いながらすすめるといいですよ。
実際にうちの子供たちはブツブツひとりごとを言うように書いて覚えています。
1つの方法だとどうしても覚えにくいので口を動かす・独り言を聞く・手で書いたものを見る暗記方法を使うと効果的です。
時間と場所によってノートが使えないときはエア書き出し
時間があまりなくてノートに書いている時間がない、ノートを出せる場所じゃないというときはエア書き出しがおすすめ。
まあ、正確に書いているか判断がつかないので自分自身で確認させるという感じですが、これならどこでもできますよね?
なんならお風呂場やトイレでもできちゃうので、場所も時間も考える必要なしです!
腕がつかれた・ノートに書くのも飽きたというときも使えるので便利だと思います。
書く=ノートを使うという凝り固まった概念は取り除き、そのときによって暗記方法を使い分けましょう!
暗記方法に書くことを取り入れてよかったこと
書くことを暗記方法に取り入れてよかったのは使い分けて覚えるので、効率がいいのが一番だったかなと思います。
全体の流れを掴む・どのような意味を持つものなのか覚えることには、小学生のうちはいちいち書くのは面倒なので音読で覚えさせていました。
でも、漢字・熟語・アルファベットなど、細かい形を覚えなくてはいけないものに関しては本当によく覚えられるようになったと思います。
わたしは書くのが面倒くさいのでどうかなと思っていたんですが、小学生はまだまだ書くことが重要・必要な暗記方法だと痛感しました。
全部書く勉強だと小学生は面倒くさいと思ってやらないですが、ピンポイントでコレだけ!という場合は嫌がらずにやってくれます。
はっきりいって書くことは面倒くさい!ですが、漢字だけ・熟語だけとピンポイントに絞れば、グッと集中してくれるんです。
また、親も何を勉強したのかパッとすぐにわかりやすいので、すぐに褒めポイントも見つけられます。
逆にどこがきちんと覚えられていないのか、短時間ではっきりわかり親も継続して勉強を見てあげやすいと思いますよ。
書く暗記方法は面倒くさい・古いと思われがちですが、王道の覚え方です。
ただ、昔から続けられている暗記方法だから「書けばいい」では小学生は続きません。
書く暗記方法があっている勉強に活用する・使い分けることが大事だと思います。
うまく活用して勉強の習慣化を身につけ、成績アップにつなげましょう!