
中学受験の社会と理科は5年生あたりから本格的に勉強し始めるのが良いと言われています。
国語算数の方は重要度が高く逆に中学受験の社会と理科は覚えることがメインなので、5年生からでも間に合うからです。
中学受験で重要な国語・算数と比べ、社会と理科は5年生から勉強し始めた方が集中的に攻めやすいのも理由でしょう。
今回は実際に中学受験を経験しているママ、中学受験の勉強をさせていたわたしの経験談も交えて解説していきます。
中学受験で社会と理科をどのタイミングで勉強すればいいか悩んでいる方は参考になるでしょう。
中学受験の社会・理科は5年生前半まで後回し!国語・算数が大事だから
中学受験の社会・理科を5年生から始めた方が良いひとつめの理由は、重要度が高い国語と算数を優先させるのが大事だからです。
中学受験の社会と理科は5年生前半まで後回しで十分間に合うでしょう。
まずは中学受験で重要な国語と算数の基礎を固め、応用までできるように時間を割くのがベストだと思います。
なので、中学受験を考えているなら5年生の前半あたりまでは社会・理科よりも国語・算数に力を入れましょう。
①国語算数が大事!社会理科の成績が良くても5年生前半まで後回しが良い
「社会理科の成績が良いから中学受験も安心している」という5年生は注意しましょう。
というのも、中学受験は国語と算数が重要なので5年生後半から上位を取るのが難しくなると思うから。
社会と理科が得意な子は好きな教科ばかりがんばる傾向があり、国語と算数は力を入れていないこともありますよね。
何をかくそう、うちの子もその一人でした。
苦手教科である国語は後回しにしていたんです。
こんなことをしていたら「国語と算数がどんどん難しくなっているかも!」という状況に。
周りは順調に伸びていると感じ、親子でかなり焦ってましたね。
一時得意な社会ばかり勉強していた結果、算数がますますわからなくなったり国語の読解力が落ちりという状態でした。
うちの子に限らず、某超有名進学塾のお子さんでも社会と理科優先で勉強していた子がいました。
とにかく社会と理科は成績が良く算数と国語の成績がイマイチと悩んでいました。
また5年生の夏前あたりから他の子も社会と理科を本格的に勉強し始めたせいか、塾でクラスが落ちたそうです。
算数・国語で成績を上げるのはなかなか難しいらしく、苦労していました。
ですが、それでも「算数・国語は頑張ってもらわないと」と言ってましたね。
社会と理科は5年生前まで基礎固めを中心にするのが良いのかなと思います。
早い段階で社会・理科ばかり勉強していると国語と算数がしっかり身につかないので、5年生前半までは国語と算数を中心に勉強しましょう。
②社会・理科の問題でも国語・算数が含まれるから後回し
中学受験の社会・理科は本的に覚えることメインなので5年生からでも間に合います。
ただし、中学受験の社会と理科=暗記物と考えないでください。
どういうことかというと以下のような例を取ってみてみましょう。
中学受験の理科では植物の名前を覚えるだけでなく食塩水の濃度を求める、社会は地理問題で地形・生産量などを求める問題もあります。
つまり、暗記力・計算力・分析力などが総合的に出てくる確率が高いです。
特に都立中学の受験では算数と組み合わせた問題が出てくることが多いので、国語と算数の比重は重い気がします。
中学受験の社会と理科は5年生前半まで後回しでもOKですが、適当に済ませて良いというわけではないのです。
特に暗記に関しては繰り返し忘れる部分も出てくるので、中学受験を控えた5年生中ごろから集中的に覚えるのが良いでしょう。
③塾の先生も推奨!中学受験では5年生直前まで社会と理科は後回し
中学受験をする子は5年生前までは社会・理科の勉強はゆっくりで、本格的に力を入れるのは後回しにしましょう。
息子の周りの受験生は国語と算数を中心に勉強していました。
国語・算数は学年ごとにしっかりマスターしていかないとついていくのが厳しいからです。
また、受験を4年生後半から考えていたママに聞いたところ「塾では5年生の途中まで国語と算数だけ取っていたの。社会と理科は後から追加でも良いって言われたから」とのことでした。
ちなみに、社会と理科を追加したのは5年生の一学期の途中だそうです。
まずは重要度の高い国語算数の強化をすることが最優先だと塾の先生も推奨しているとのことでした。
中学受験する学校によりますが、社会・理科の出題される量は少ないケースが多いので重点を置くとしたら国語と算数です。
実際に中学受験の過去問を見るとよくわかりますが、国語・算数と社会・理科を比べると明らかに比重が違います。
国語・算数は苦手部分をどんどんつぶしておき、5年生から社会と理科の勉強を本格的にするのが良いでしょう。
また社会と理科ばかりやっていて「社会と理科は超得意!」と子供に思わせるのは危険かもしれません。
というのも、多くのお子さんが5年生前半までは国語・算数に力を入れ、5年生の途中から社会・理科に力を入れ一気に追いつかれることがあるからです。
「社会と理科が得意」と思っていてもすぐに追い抜かれてしまう可能性がありますよね。
得意と思っていた社会と理科で上位が取れなくなると、中学受験する気力が落ちたり自信を無くしたりしかねません。
また、社会と理科が得意といっている子は国語・算数をおろそかにしていることもあるので避けたいものです。
そのためにも中学受験を本気で考えているなら5年生直前までは国語・算数を中心にしっかり勉強させた方が良いでしょう。
中学受験の社会・理科は5年生からで間に合う!早くても遅くてもデメリット
中学受験の社会と理科は5年生から本格的に取り入れた方が良い二つ目の理由はデメリットも考えられるからです。
中学受験の社会と理科を5年生前からガッツリ勉強し始める弊害が出る事も考えられます。
なので、中学受験の社会・理科は5年生から本格的にするのが良いと言われているんです。
①中学受験の社会と理科は嫌になる子も!好きな子は早めに進める
中学受験に向け早めに理科と社会を始めると子供によっては苦手意識が強くなることもあります。
子供によって得意・不得意分野は違い、早い段階で理科と社会が嫌いになるということも。
うちの娘は現在4年生ですが、3年生まで社会と理科が好きだったものの4年生になってからは社会が嫌いになりました。
授業についていけるよう最低限、社会の勉強をさせるため声掛けしています。
でも、「勉強しなさい」と毎日しつこく言ってしまうとやはり苦手意識は強くなりますよね?
なので、早い段階で深く学ばせるのは余計嫌がる原因になるので最低限覚えておくポイントだけおさえるようにしましょう。
ただし社会や理科が大好きで自分から勉強している・調べているということでなければ、強制ではないから嫌がりません。
また、自分に自信がない子は社会と理科が好きな子は好きなだけやらせても良いでしょう。
得意分野を伸ばし自信につなげてあげれば、国語と算数が苦手だったとしても後々伸びる子は多いです。
ただし自信をつけるために社会と理科だけ勉強するというのは、後で大変になります。
国語と算数も重要度が高いことを話し、並行してしっかり勉強してもらいましょう。
②中学受験の社会・理科は遅すぎるのも注意!6年生からでは厳しい
注意したいのが社会と理科を本格的にスタートするタイミングです。
中学受験の社会と理科は6年生から本格的にスタートするのは結構厳しいかもしれません。
実際にうちが5年生三学期の終わり頃から社会と理科の勉強を本格的にスタートしてかなりつらかったので避けた方が良いでしょう。
というか、5年生の三学期から中学受験対策をし始めたので国語・算数を含め全体的にスタートが遅かったせいもあります。
4教科全部を集中して勉強しなくてはいけなかったので、プレッシャーがあったのかもしれません。
息子は社会・理科どちらも好きですが、中学受験レベルではなかったので結構ストレスになっていました。
なので、中学受験を考えているなら少なくとも5年生の二学期までには本格的に取り組まないとかなりつらいでしょう。
学校で習った基本的な単元はしっかり押さえつつ、中学受験の社会と理科を5年生二学期までに始めてください。
中学受験の社会と理科を楽しく!5年生直前までは遊び感覚で工夫を
中学受験の社会と理科は5年生前まで本格的にやらなくても良い3つ目の理由は、苦手意識を植え付けないことです。
4年生まで社会と理科はとにかく「楽しく!」が大事だと思っています。
3年生から社会と理科は始まりますが、始まった頃は新しい教科で簡単なものばかり。
なので、「とにかく楽しい!」と思っている子が多いです。
授業参観でも社会と理科は楽しそうに学んでいるのがわかります。
しかし、4年生になると難しくなる・塾でガツガツ勉強し始めるので嫌がりだす子もいるんですよね。
5年生前に苦手意識が出ないようにするには遊び感覚で学ぶと子供も楽。
これなら覚えづらいものでも楽しめますよね。
中学受験の社会と理科は楽しい!と思えるように持っていきましょう。
①社会と理科は休憩がてら図鑑や歴史漫画でカバーなら遊び感覚
4年生までは社会と理科は勉強の合間に図鑑を見て楽しむ、歴史漫画・テレビをみるというので十分かなと思います。
うちは図鑑と歴史漫画をフル活用していました。
※普段から読んでいた本の一部。
勉強はあまりしていませんでしたが合間に図鑑を見たり歴史・人物は漫画本を読んだり、カルタを使ったりしていたので自然と詳しくなっていきました。
今じゃかなりマニアックなことまで覚えており、自信を持っています。
勉強という感覚ではなく遊びの延長のようにとらえていたので、吸収が早かったのでしょう。
特に「角川まんが学習シリーズ」は読みやすい日本の歴史が書かれている漫画なので楽しめます。
「角川まんが学習シリーズ日本の歴史」についての詳細は以下をご覧ください。
小学生のうちは歴史が苦手という子も結構いますが、途中から好きになるというケースもあります。 親としては小学生の …
うちで使っていた書籍・アイテム:
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- 小学館の図鑑NEO【新版】宇宙DVDつき
- 超ビジュアル!戦国武将大辞典【矢部健太郎】
- 角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻+別館4冊セット【山本博文】
- 学習版日本の歴史人物かるた(「バラエティ」)【伊藤賀一】
地理はゲームで覚えたり、国旗はカルタを使って遊んで覚えたりととにかく楽しく!をベースにして覚えてました。
ほぼ遊びでしたね。
※頻繁に使っていた国旗カルタと歴史カルタ。
いまだに一緒に遊びますが、とにかく早くて勝てない!
夫も一緒にやりましたが、勝てない!
子供が勝ちまくっていたのでそれも余計楽しかったみたいですね。
うちで使っていたアイテム:
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- DS陰山メソッド電脳反復 地理・歴史・公民 まる×まる社会科
- 国旗カルタ (知育玩具 文化教育 正月 あそび 子供会 クラブ 放課後)
また、4年生からはスタディサプリの映像授業を取り入れていました。
何となく見ている・聞いているという程度ですが、楽しかったようです。
というのも、授業を受けたらポイントがもらえキャラクターで遊べるというものがあったので1年間続けていました。
何かしらゲーム要素のあるものを入れると子供は比較的飽きないのでしょう。
なので、中学受験を控えているからといって「ガッツリ勉強する」という意識ではなく「遊びの延長」ととらえた方が伸びは良いです。
②中学受験の社会・理科は教科書だけじゃない!博物館は遊び感覚
中学受験=テキストや教科書のみで勉強が良いわけではないです。
社会と理科は博物館など目で見て手で触って学ぶと楽しめます。
※実際に岩塩の塊を触ってきました。
というのも、中学受験のためのテキストや教科書のみで勉強してもつまらなくて苦手になる子もいるからです。
5年生で本格的に勉強を始める前まではとにかく楽しく!が良いと思います。
うちは頻繁に博物館を活用していました。
自宅で勉強ばかりだとつまらないので、社会・理科に関しては博物館を活用しつつ息抜きがてら楽しんでいました。
博物館は広いところが多く、1日いても楽しめます。
また理科の実験の体験ができる博物館もあり、夏休みは活用してみると自由研究もできて一石二鳥です。
※実際に塩水と木炭で電池を作りました。
社会と理科は覚えること=教科書で丸暗記ではなく、実際に見て聞いて体験してみると楽しいと感じられると思います。
中学受験を控えた5年生になる前までは楽しんで身につけてくれると後々楽になるでしょう。
③中学受験は4年生まで社会・理科が苦手にならない工夫を
上記の通り、中学受験は4年生まで社会と理科が苦手にならない工夫が大事だと思います。
わたしは社会と理科が苦手でした。
というか、いまだに地理がだめです。
一度苦手意識がついてしまうとズルズル引きずることも多く、わたしのように大人になっても苦手意識が抜けない人も多いと思います。
なので、うちではとにかく苦手意識が出ないように社会と理科に関しては活用できるものを取り入れる努力をしています。
勉強勉強ではなく「遊んでみよう」で4年生あたりまでは切り抜けてきました。
結果、息子は社会・理科に苦手意識はついていません。
中学受験を考えているからこそ、5年生直前までは社会と理科を遊び感覚で苦手意識がつかない工夫をすると良いです。
中学受験は5年生から社会理科の解説・6年生でまとめ教材
中学受験をする5年生になったら、まずは解説中心のテキストを読み込み6年生でまとめ教材に切り替えるのが良いです。
というのも、学校の教科書だけでは網羅し切れていないから。
社会と理科の解説を5年生のうちにしっかり読み込んで理解し、6年生では要点を重点的に覚え問題を繰り返し解くのが必要です。
なので、5年生から解説テキスト・6年生はまとめで勉強するようにしましょう!
①中学受験の社会理科は5年生から解説中心の教材!暗記&理解度アップ
中学受験の社会と理科の教材は5年生からは解説中心のテキストを選ぶと良いでしょう。
塾に通っているなら塾のテキストが良いでしょう。
塾に通っていないけど、中学受験を検討しているという場合は四谷大塚などの進学塾のテキストを使うと分かりやすくなります。
学校の教科書だけでは網羅できていないので、解説が詳しい塾のテキストを購入が良いでしょう。
うちではわからないことが多かったので、細かく解説されている教材を選ぶようにしていました。
基本がおさえられればいいので、中古の本でも十分だと思います。
うちで使っていたテキストは以下の2つです。
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- 自由自在(算数などもこちら)
- 四谷大塚の教材
この2つはわかりやすくまとまっています。
どちらのテキストも問題集があるので並行して使っても良いでしょう。
5年生からは身に着けるつもりで読んでいくと良いです。
5年生から詳しい解説のあるテキストを繰り返し読むことで、今まで積み上げてきた知識が強固になります。
②中学受験で出遅れたなら最初からまとめ教材メイン
※現在使っている6年生の四科のまとめ
中学受験のスタートが遅い子は解説をざっくり読んで、まとめ教材になっているものを中心に使った方が良いです。
というのも、ぶっちゃけ間に合わないから。
うちはスタートが遅く、5年生の終り頃から受験勉強に本腰を入れました。
塾の先生も時間のことを考えて「まとめ教材+補助に解説」で進めていくよう言ってました。
ただじっくり取り組むことができなかったので、ほとんどまとめ教材のみで進めていました。
まとめ教材を攻めつつわからないところは詳しい解説のあるテキストで調べるようにしていたんです。
うちで使っているまとめ教材は以下のテキストです。
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- 四谷大塚の「4科のまとめ」
こちらは問題も解けるようになっていてやりやすいと思います。
とにかく覚える、問題を解く訓練ができるので使いやすい教材です。
中学受験まで時間がないけどチャレンジしたいという子はまとめ教材メインで進めましょう。
中学受験を意識しているご家庭では「なるべく早く社会も理科もどんどん詰め込もう」としがちですが、子供は結構大変だと思います。
まずは国語と算数をしっかり取り組む方が大事。
社会と理科が得意だからと国語と算数を後回しにして、ついていけなくなるのが一番怖いです。
社会と理科は小学校5年生からでも十分間に合うので、まずは国語と算数に力を入れましょう。
社会と理科は4年生まで遊び感覚で「楽しく」を意識し、5年生からは集中して覚えていくのが良いです。