春期講習を受けないという小学生よりも受けるという子の方がうちの周りでは多かったです。
絶対に受けなくちゃいけないものではありませんが、春期講習を受けないと勉強についていけないのではないかと不安がありますよね。
うちの場合、春期講習を受けた方が良いと思いましたがデメリットになりました。
今回は春期講習を受けないで良いのか、迷っている方も多いと思うのでわたしの経験を参考にしてください。
この記事は小学校6年生男子、4年生女子を持つわたしが経験を元に書いています。
春期講習を受けないで良い理由
小学校に入ると勉強についていけないのは困るので、季節ごとの講習を受けるご家庭は多いでしょう。
だからといって春期講習などを受けなくてはいけないというわけではありません。
むしろ、春期講習などはわざわざ受けなくても良いかなと思っています。
それは実体験に基づいた結論です。
①塾によっては授業のレベルが高すぎ
中学受験を考えていたせいもあり、グループ指導をしている某大手塾の春期講習を受けました。
ただ中学受験を考えていると言っても、親子で早い段階から真剣に受験勉強をしている子達と比べるとかなり遅れていました。
そのため、某大手塾は息子にとってレベルが高すぎました。
特に算数は難しく、毎日春期講習から帰ってくると泣きながら宿題をやっていたほどです。
「お母さん、これわかんない…」
「先生に聞いたの?習ったところなら思い出して解いてみなさいね」
「習ったけどわからなかったんだもん!」と泣き出してしまいました。
で、いつもは9時過ぎには寝ているのに11時12時近くまで毎日起きて宿題をやっていました。
しかも、帰ってきてから何時間もかけて解いていたので全くついていけてないなと思ったんです。
もちろん、レベル別に入ったクラスでしたがそれでもついていくのが大変だったようで春期講習が終わる頃にやっとついていけるようになっていました。
いや、よく追い付いたなと感心しましたけどね。
最初はわからないところをうまく潰せなかった、どんどん授業がすすむため自分で先生に確認することができなかったせいもあります。
ただ、こんな状態だとわざわざ春期講習を受ける必要があるのだろうか?とちょっと悩んでしまいました。
確かに普段そこまで勉強をしない子が夜遅く寝る直前まで勉強をしていたので、「勉強した方が良いんじゃないか」という声かけをする必要はありませんでした。
それでもこれが続くと子供はひどいストレスを感じるんだろうなと思ったのを覚えています。
②子供の心が折れることもある
前述の通り、その子に合った塾を選択しなかったため自分が何もできない子だと感じたようです。
これはかわいそうなことをしました。
本当に反省。
ただ、その頃は学校でも成績が伸びてきていたのでそこまで勉強ができないというわけではなかったと思います。
しかし、それでも受験組と比べてしまうとその差は大きかったのでしょう。
中学受験を考えている子達が通っている塾の春期講習に行っても、授業についていけなく子供の心は折れてしまうと思いました。
③塾によっては内容が薄くて無駄なことも【実体験あり】
小学校6年生の息子は現在、比較的優秀な部類に入っていると思います。
しかし、小学校1年生から3年生あたりまでは学校の授業についていくのも大変でした。
そのため、春期講習などの季節ごとの講習をその都度受けて学校の授業についていけるようサポートしていました。
小学校の勉強についていくのが大変な頃はそこまでレベルの高い春期講習を受ける必要がありませんでした。
そのため、基本中の基本をしっかり教えてくれる大手塾の季節の講習を受けていました。
しかし、春期講習を受ける頃には学力がかなり伸びていたので大手塾の春期講習は簡単すぎたんです。
大手塾は先生ひとりに対し生徒が二人なので、ほぼ個別指導です。
そのため、春期講習の金額がちょっと割高だったのでもったいないことをしたなと思いました。
しっかり学べる内容であれば多少価格が高くても満足できると思います。
でも今回は息子のレベルにはかなり低かったので、不満が残りました。
これなら春期講習なんか受けなくて家で勉強を見てあげた方が良かったかなと後悔したんです。
春期講習を受けない代わりにやるべきこと
現在の学年やご家庭の考え方によって変わりますが、春期講習は絶対受けるべきというわけではありません。
しかし、春期講習を受けない代わりに家でしっかりやっておくべきことがあります。
①春休みだからこそ遅れを取り戻せると話しておく
春期講習のタイミングは春休みですが、ここでしっかり過去1年分の勉強を復習しておかないと次の学年で大変になるということを子供に言い聞かせておきましょう。
春休みは特に宿題がないという小学校が多いので、ぶっちゃけ遊ぶだけでも良いと考える子も多いです。
しかし宿題が出ないからこそ1年分の復習、次年度の予習をしやすいと思います。
これを意識するだけで子供の勉強に対する姿勢が変わるでしょう。
②その学年の総復習をする
基本的に春休み中は過去1年分の総復習をする気持ちで全教科取り組みましょう。
もちろん、一つひとつ事細かに確認していては時間が足りません。
なので、流すように復習すれば良いです。
とにかく全てに目を通すように心がけましょう。
③わからないところの洗い出しをする
苦手な部分がある場合はわからない部分を洗い出し、まとめて春休み中に復習しておきましょう。
学年が低い子は自分で洗い出しをするのが難しいので親も一緒に取り掛かってください。
わからないところを洗い出ししたら、理解できるまで反復練習をしましょう。
同じような問題などを使って反復練習するだけで、徐々に苦手な部分は減っていきます。
反復練習の重要性についてはこちらの記事を参考にしてください。
中学受験でやっておくことは低学年から反復練習を習慣化することです。 中学受験について何も知らない親御さんは「低 …
自宅で簡単にできる総復習と洗い出しをする方法
1年分のわからないところを洗い出すのは結構大変です。
どのように取りかかったら良いかわからないという方は以下を参考にしてください。
基本は教科書を使うことですが、教科書だけだと難しいかもしれないです。
①教科書を一通り確認
うちは学年が低い間は教科書を一通り確認するという作業をしていました。
一緒に勉強していくとどこが苦手かというのが分かります。
わからないところに鉛筆で丸をつけチェックしておくようにしていました。
ただ、教科書だけだと不十分なのでうちは教科書に沿った「教科書ワーク」という問題集を使っています。
問題内容もかなり簡単なのですが、教科書に沿った問題なのでしっかり覚えれば遅れるということはありません。
また難しくないので子供も嫌がらずに取り組んでくれます。
うちはこれを使ってわからない部分をピックアップし繰り返し問題を解かせていました。
②まとめ教材を使ってみる
高学年になると前述の教科書ワークなどでは不十分なので、まとめ教材を使うようにしていました。
教科書だとどこが重要なポイントかイマイチよくわからないですが、まとめ教材だとピンポイントで重要な部分がパッとわかります。
なので、高学年はまとめ教材をうまく活用して一年間の総復習をした方が良いでしょう。
中学受験でもまとめ教材は活用できるので参考にしてくださいね。
中学受験の社会と理科は5年生あたりから本格的に勉強し始めるのが良いと言われています。 国語算数の方は重要度が高 …
③通信教育を利用するのも手
※Z会のテキストサンプルより
教科書や市販のまとめ教材だと1年の総復習をするのがちょっと難しいなと感じる人も多いと思います。
実際にわたしも教科書や市販のテキストをバラバラで購入して1年間の総復習をするのが面倒でした。
そんな方におすすめなのが通信教育を活用してしまうことです。
最近はさまざまな通信教育が流行っていますが、特におすすめなのが Z会です。
昔からある評価の高い通信教育なので、聞いたことがある人は多いでしょう。
Z会は幼児コース、小学生コース、中学生コース、高校生・大学受験生コース、大学生・社会人コースと豊富なコースが取り揃えられています。
さらに小学生コースでも私立中学受験コース、公立中高一貫校受験コース、通常のスタンダードコースとハイレベルコース、英語、作文のコースがあります。
また小学校6年生では中学受験向け頻出分野別演習、志望校別予想演習などもあるので受験対策もできます。
タブレットコースも用意されているのでそちらの方が使いやすい方は選択できます。
実際に内容をチェックしてみましたがボリュームも多く、勉強するには十分な量かなと感じました。
また解説も吹き出しで会話形式になっているので、わかりやすい工夫がされています。
※Z会のテキストサンプルより
春期講習までは考えていない、いきなり塾でついていけるか心配という方は Z会などの通信教育で勉強させても良いでしょう。
Z会ではサンプルの資料請求は無料でできますし、無料サンプル自体の内容は充実しています。
サンプルの問題を解くだけでもためになるなあと思いました。
Z会の無料サンプルは問題・答え・解説がついているのでわかりやすく、実際に通信教育を受けている気分になれます。
繰り返し解くことで力はつきやすい内容になっていると感じました。
さらにZ会ではサンプル問題だけでなく、おためしの体験サイトで映像授業の体験もできます。
やるかどうかわからないと迷っている人でも資料請求、体験映像授業は無料なのでチェックしてみてください。
Z会 小学生向け講座←まずは資料請求から
春期講習は絶対に行った方が良いものではありません。
小学生によっては自信をなくしたり、逆に簡単すぎて無駄な時間を過ごしたと感じることもあり得ます。
それなら、自宅で1年間の復習と次年度の予習をした方がよっぽど良いですよね。
子供は無駄な時間を使わなくてすむし、親は無駄なお金を使わなくて良いです。
全てが無駄とは言いませんが、ほかのことができたのにと後悔してしまいますよね。
また塾に行って刺激を受け自信を付けられる子だったら良いですが、塾の春期講習に行くことで自信をなくす子であれば行く必要はないと思います。
まずはその子に合った1年間の総復習方法を考えてあげてくださいね。